イザベラバードの道

下野街道と大内宿

2012.08.25 〔走行距離 約67.2km〕

下今市駅から東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道を乗りついて会津田島駅へ。
下今市から1時間45分。
初めての鉄路でした。

マップと標高グラフは、カシミール3Dで作成しました。

川治温泉駅の駅表示板は、こんなユニークなものが・・・。
本当に温泉に入りたくなりますね。

野岩鉄道は、トンネルと橋梁の鉄路。
トンネルと抜けると橋梁があり、またトンネルに入ります。
料金も下今市から会津田島まで、1,940円です。
高いか安いか・・・。

この駅舎が会津田島駅。
あまりにもでかいので、広角レンズでも収めることができませんでした。
向かって左側に、SLはしっかりと残っていました。

2002年のツアーでお世話になった和泉屋旅館。
まだまだ現役です。
2002年のツアーでは、会津田島から鬼怒川に抜けましたが、
今回は、会津若松に抜ける下野街道沿いを走ります。
実際の下野街道は本当の山道で、自転車ではちょっと無理。

農道を右折し、赤土峠を目指します。
しかし、この林道は、どんどん高度を稼がされます。
日陰道で良いのですが、汗が全身から吹き出します。、
県道に合流し、大内宿まで11qの道標。
こんななだらかな道でたどり着くなら、楽なのに〜。
でも、楽させてくれないのが、山岳道路。
大内宿までは、もう一つ峠を越えなくてはなりません。

その峠は、中山峠。
峠に入る前に、長寿の水でのどを潤します。
さて、頑張るぞっと!
水場では、いつもの通り質問攻め。
どこまで行くの?自転車できつくないかい?
それはきついですよ。でも、おもしろい・・・!?

所々に、下野街道の案内の指導票があります。
自転車で走れるような道ではありませんが、
草が刈ってあり、整備もされているようでした。

中倉一里塚跡です。
中倉一里塚は、起点である会津城下の「大町札ノ辻」から7里だそうです。
「大町札ノ辻」は、あとから出てきますよ。
このケヤキはすごかった。
私が今まで出会ったケヤキでは、幹の太さは最大です。
樹齢約950年・胸高周囲1,200pだそうです。
また、このずんぐりとした樹形が良いですね。巨大な盆栽みたいです。

 
こちらは、蕎麦畑です。
棚田ならぬ棚蕎麦畑…??とてもきれいです。
蕎麦と言えば…、大内宿でネギそばを食べねば!

中山峠も無事走破し、大内宿に到着。
お盆休みも終わった後なので、メチャ込というわけではなかったです。
自転車を押して、のんびりと散策が出来ました。

会津の有名なおみやげ品です。
全部は買えないので、写真に撮って来ちゃいました。
絵蝋燭は、会津の伝統民芸品です。もちろん赤ベコも・・・。
さて、おなかも空いたので、お待ちかねのネギそばを!
でました、一本ネギが付いたネギそばです。
このネギを使ってそばを食べるのですが・・・。
やはり食べ辛かった。

食事の後は、お決まりの風景を見に行きます。
軒先に自転車をデポして、高台にある神社へ上ります。
 
大内宿のパンフレット通りの風景写真が撮れます。
良い眺めですね。
これで通りを歩いている人たちが、着物姿だったらまるで「仁」の世界にタイムスリップしたみたいですね。

 
さて、最終目的地である、会津若松を目指しましょう。
大内ダムの上から見た大内宿です。
本当に小さな集落なのです。

ここからもう一つ峠を越えます。
今回は、本当にパスハンター!
イザベラバードの道を進みます。
この峠道がまたきつい!
何度自転車を降りようかと考えたか・・・。

イザベラ・バードという人は、明治11年、西洋人女性として、
初めて東北を旅行した、英国人旅行家です。
東北から北海道までを、日本人通訳一人を連れて、
馬で3ヶ月かかって旅行し、「日本奥地紀行」という本を書いた人ですね。
と、言う事で、何とか峠に到着。
市野峠は、今回の最高所。この峠は忘れられない峠になりましたよ。

峠を越えれば、あとは会津若松までほとんど下り。
いやぁ〜、久しぶりにきつかった。
でも、知らない道、知らない峠を上るのはワクワクしますね。

磐梯山も良く見えています。
次回は、磐梯山を取巻いている山岳道路を攻めますか。
どこを走っても景色が良いのでしょうね。
先ほど出てきた「大町札ノ辻」です。
大町札ノ辻は、会津五街道が集まる場所。
白河街道、南山通り、越後街道、二本松街道、米沢街道を指し、
その起点が若松城下、大町札ノ辻なのです。
会津若松駅に到着!
今回は、結構な距離を走りました。歴史にも触れました。
今回の旅は、本当に面白かった。
また、福島の峠道を走りますよ。