霧の大弛峠

2007.09.16 〔走行距離 約73km〕

せっかくの三連休。
台風の影響で、熱風が吹き荒れていて、ポタリングでは・・・。
それなら、涼しい高地へ。行きたかった、大弛峠へチャレンジ。
大弛峠は、山梨県と長野県の県境にある峠。
一般車両(マイカー)が、いつでも通行できる日本最高所の車道峠です。
しかし、霧の中のPass Huntingになってしまいました。

コースデータと標高グラフです。(カシミール3Dで作成)

塩山駅に07:23に定時到着。
自転車を組み立て、コンビニ探し。
コンビニにて、朝食および携行食の確保。
では、2,360mの大弛峠にいざ出陣。

途中、武田信玄ゆかりの恵林寺に寄り道。
しかし、観光客があまりにも多く退散。
窪平からは、ブドウ畑のキツイ上りが待っていました。
この直線上りで、気持ちが負けていきます。
しかし、ぶどうの良い香りが、ヤル気を・・・。
美味しそうです。

どこまで行っても上り。
前回のチェリーパークラインよりも激坂。
これは、峠に行き着くのか・・・。
まだ、走り始めて10kmあまり。
残りの距離は26kmある。

杣口林道入口に到着。
ここで、やっと標高925m。
本当に行けるの・・・。
先ほどのぶどう、買って来れば良かった・・・。
後悔の念。疲れたときは、甘い果物。
これは、私だけにしか効きません。

今日の塩山市は、下界は晴天。
山添は、天気が変わりやすいそうです。
南アルプス方面も、こんな感じ。
ちょっと損した気分。
その気持ちが、上り坂に負けていきます。


琴川ダムに到着。
まだ建設中との事。

大弛峠への唯一の下り坂。
すごい下り坂です。
おそらく、帰路のダウンヒルは、こんな感じ。

さて、乙女高原への分岐点。
大弛峠まで、あと15km。
乙女高原は、あと4km。
焼山峠を2km上れば、あとは甲府駅まで下りのみ。
天気も悪いし、乙女高原から昇仙峡に向おうか。
邪心との格闘。
大弛峠の心が勝利。このまま直進です。

ここは、大弛峠への川上牧丘林道入口のゲートです。
雨量20mmで、通行止めとなる林道です。
大弛峠まで、あと14kmの道標。
この道標が、1km置きに、建っていました。
ナナカマドの木です。
実は真っ赤。
葉もそろそろ色付いています。
標高1,900m。
そろそろ、体が冷えてきました。
この地点で、アノラックを着用。

標高2,360mの大弛峠到着です。
この峠は、朝日岳・金峰山や国師ヶ岳・甲武信ヶ岳等の登山拠点。
ハイカーの車で、駐車場はいっぱい。
塩山駅から、約5時間。
ボロボロ状態。
霧が深く、視界もきかないので、国師ヶ岳への登山は断念。
長野側の道路は、ガラガラのダート。
長野側に下りて、三国峠越えも考えたのですが・・・。
ここからの下りと三国峠からの下りのダートを考えると・・・。
とても寒いので、このまま降りることに。(言い訳でした。)

途中、上ってきた道路が見えたので、写真に。
よく上ってきたよ。と、思いつつ、速度は60km越え。
途中あった、水場を探しつつ、快適なダウンヒル。
でも、寒い。トレッキングパンツ持ってくるんだった・・・。

乙女高原への分岐点で、またまた、迷いが・・・。
今日は、やめよう。
また再チャレンジで・・・。
と、言い聞かせ、帰路唯一の上り坂を・・・。
ここが、上り始めて最初の水場です。
水筒に、お土産として持ち帰ります。
大きなトチノキが目印です。
自転車と見比べてください。すごく大きいでしょう。
「森の巨人たち百選」に選ばれても、おかしくない巨木です。
最近は、持ち帰った山水で、妻が米を炊いてくれます。
これが、甘く美味しく炊き上がるのです。

せっかく約5時間かけて上った道も、約1時間30分で塩山駅に到着。
下界は、気持ちが悪くなるほど暑い。
しかし、2,000m近く降りるのも大変でした。
次回挑戦するときは、紅葉の時期が良いですね。
また、再チャレンジしたい峠です。