上越国境の名峰

谷川岳 1,977m  

2008.08.10 〔歩行距離 約7.9km〕

谷川岳は、トマノ耳とオキノ耳(谷川岳最高峰)の2峰がある、双耳峰の山です。
標高2,000m前後の山並みながらも、地形や植生は3,000m級の高山に匹敵し、アルペン的な景観を見せる、とても魅力的な山。
東面には、クライミングで有名な一ノ倉沢、マチガ沢など日本有数の大岩壁群が切り立つ山です。
初冬・春先には、天神平のスキー場が有名で、私は何度も訪れている山です。
Birdさんは、初挑戦。はたして・・・。
この花は、ハクサンフウロ(白山風露)。雪渓周辺に咲く高山植物です。

コースデータと標高図です。〔カシミール3Dで作成しました。〕

水上駅からバスで約25分。
谷川岳ロープウェイ山麓駅(土合口)に到着。
ここから、ロープウェイで天神平まで約10分。
天神平からの眺めも最高です。

天神平から天神峠までは、リフトで約6分。
今日は、天神峠からの山行になります。
Birdさん、何か勘違いしていませんか?
天神峠からが、本格的な山登りですよ!
リフトからの谷川岳です。
ちょっと、雲が大目ですね。
このところ、天気が不安定で、もしかすると雷が・・・。

では、頑張って登りますか。
Birdさん、今日の体調は大丈夫ですか?
谷川岳は、ザレ場が多く、とても足場が悪い山です。
ここは、第一回目のクサリ場です。
Birdさんに、泣きが入ります。
こんなはずではなかった・・・。
でも、誰もだましたりしていませんよ。
頑張りましょう。

ザンゲ岩に到着です。
さて、何にザンゲするのでしょう・・・。
それは、心の奥に聞いてくださいね。Birdさん。
天神峠から約2時間。
こんな景色が見られました。
天神峠が、遥か彼方に見えます。先ほどのザンゲ岩も直下に見えます。
上から写真を撮ると、本当にやせ尾根に見えますね。
これで、南側の雲が取れれば、もっと展望が良いのですが。
残念ながら、今回は駄目みたいですね。

もうすぐ、谷川岳ひとつ目の頂上、トマノ耳ですよ。
この階段が、結構、足に利いてきます。

キスゲが咲いていました。
キスゲを通して見える山は、万太郎山と仙ノ倉山です。
稜線が美しい山ですね。

この花は、シモツケソウです。
下野の国(栃木県)に多く咲いていたため、この名が付いたそうです。
しかし、栃木県の県花は、なぜか、ヤシオツツジ。
栃木県の民間団体が、郷土の花として、登録しているそうです。
ようやく、トマノ耳に到着です。
標高1,963m。
カップルに写真を撮っていただきました。
Birdさんとのツーショットは、なかなかないです。
真後ろに見える山は、武尊山です。
その左側が、至仏山です。尾瀬にも行きたいですね。

さて、トマノ耳から谷川岳最高峰のオキノ耳を目指しましょう。
先ほどのトマノ耳は、下から見るとこんな感じになっています。
Birdさん、思わず、あそこに立ってたの・・・。

無事にオキノ耳。谷川岳山頂に到着です。
山頂は、標高1,977m。360°の大展望です。
昼時とあり、山頂ではお弁当を広げるパーティがたくさん。
さて、私たちも昼食にしましょう。

トマノ耳を見ながらの昼食です。
絶景です。
Birdさんの後ろの山は、武尊山です。
武尊山は、やはり大きいですね。
いつかは、武尊山も挑戦しましょう。

昼食のあとは、花を見ながら、ゆっくりと下山。
下山時が一番危ない。
楽しみながら、歩きましょう。
この花は、ヤマハハコです。
こちらは、ハンゴンソウです。
どちらも、中部以北で見られる植物です。
谷川岳は、お花畑が有名な山。
初夏から秋にかけて、高山植物が、いっぺんに咲き誇ります。

リフトからの分岐のところまで、下山してきました。
途中、肩の小屋で、ピンバッチをゲット。
これだけは、忘れません。
あとは、天神平まで下山するのみ。
Birdさん、頑張りましたね。

谷川岳の双耳峰が良く見えます。
あそこまで登ったのですよ。
本当に、アルペン的な山です。
ロープウェイ駅で、記念撮影。
ここまで来ると、Birdさんが息を吹き返します。

ここが天神平スキー場です。
私は、何度もお世話になった、思い出深い場所です。
山岳スキーを始めるきっかけにもなったところです。

水上駅に無事到着。
あとは、列車まかせです。
ちょうど、SL奥利根号が、転車場で向きを変えていました。
写真では、小さくて分かりませんね。
お決まりの列車バー。
Birdさんのお楽しみです。
ザンゲ岩で、何を「ザンゲ」してきたのか・・・。
また、ビールをグイグイと・・・。
でも、これも楽しみの一つですね。
心配していた雷にもあわず、無事下山できました。
また、どこか、楽しみに行きましょう。