雷鳥荘〜別山〜富士ノ折立〜大汝山〜雄山〜浄土山〜雷鳥荘

2008.10.12 〔歩行距離 約15.2km〕

山行二日目は、立山連峰を縦走します。
本日の天気は、快晴!
一ノ越付近の観光客を考え、雷鳥沢からの縦走としました。
さて、縦走路からの景色は・・・?

コースデータと標高グラフです。(カシミール3Dで作成)

出発は、05:30。
まだ、夜が明けきっていません。
でも、朝焼けに染まった空が・・・。
まさに、モルゲンロートです。

奥大日岳のアルベングリューエン。
ふさわしい言葉かどうかは・・・。
でも、とても綺麗でした。
アルベングリューエンの龍王岳・浄土山です。
室堂平や雷鳥平は、まだ、夜明け前です。
草紅葉がとてもきれいです。

雷鳥坂をひたすら登り、別山乗越にある剱御前小屋に到着。
BirdさんとYano君の後ろには、剱岳が・・・。
本当に間近に見えます。

剱御前小屋を通して見えるのは、富山湾です。
雷鳥荘の窓から、富山市内の灯りが良く見えていました。
別山南峰(標高2,874m)からの朝日に輝く剱岳です。
一服剱・前剱の別山尾根ルートが見えています。
剣岳左方には、早月尾根も・・・。
さすが、針の山と呼ばれたことがある山容をしています。
現在は、岩と雪の殿堂です。

同じく別山南峰からの立山連峰です。
剱岳に比べ、こちらの山容は、穏やかに見えます。
今日は、本当に遠くの山々が良く見えます。
もしかして、富士山も見えたりして・・・。

別山南峰から北峰を目指します。
Birdさん、とても元気です。
でも、標高3,000m近くを歩いていることを忘れないでください。
と、Yano君が、あれ富士山じゃ?
おぉ!まさしく富士山。
♪頭を雲の上に出し♪
雲海にぽっかり浮かんだ富士山。
富士山の左奥は八ヶ岳。右奥は鳳凰三山と白根三山です。

別山北峰に到着。
剱岳が間近です。
さて、剱岳を見ながら朝食にしましょう。
雷鳥荘で作っていただいた、朝食弁当を頬張ります。

朝食を終え、別山から真砂岳を目指します。
ここから一気に、標高2,750mの真砂乗越まで降下します。
もうすぐ、真砂乗越です。
頑張りましょう。
真砂乗越で大休止です。
そろそろ、Birdさんが・・・。
まだまだ、先は長いですよ。

何とか、真砂岳に到着。
この眺望。
とても素敵です。
後立山連峰のまた後には・・・。
雲海の上にたくさんの山々が見えます。

後立山連邦をパノラマにして見ました。
ほぼ中央が、鹿島槍ヶ岳です。

こちらは、室堂側。
手前が山崎カール。左の平らな大地が室堂平
右側の白くなっているところが、地獄谷。
中央は、ミクリガ池とミドリガ池です。
白く富山側に延びているのが、立山道路です。

槍ヶ岳も見えています。
槍ヶ岳・穂高とちょんと突き出ているのが、涸沢槍。
本当にはっきりと見えます。

先ほどの富士山です。
望遠で写真に撮ると、とても幻想的に写ります。
大汝山が見えてきました。
立山連峰の最高峰です。
岩に人がたくさん集っているところが頂上です。

その前に、せっかくなので槍ヶ岳と笠ヶ岳をバックに。
Yano君が槍ヶ岳と笠ヶ岳の間に入りました。
なかなか・・・。山男?!
今回縦走の最高峰。
大汝山に到着。
標高3,015m。
やりましたね。Yano君。
初めての山登りが、立山ですから。

Birdさん、お疲れ様。
でも、まだまだ、本日の縦走路は残っていますよ。
気を抜かないでね。
大汝山からの黒部湖です。
ちょうど遊覧船が見えました。
次は、立山連峰のメイン。
雄山です。

雄山頂上は、標高3,003m。
大汝山より低いのですが、ここに一等三角点が埋められています。
また、信仰の峰らしく、神社があります。
一等三角点近くで昼食です。
雄山は、室堂平から一ノ越経由で登ってくる人で一杯です。
登山者ではなく、一般の観光客がほとんど。
中には、ブレザーに革靴の人が・・・。
尾瀬の鳩待側と同じ。
でも、尾瀬のように、ハイヒールの女性は、さすがにいなかったですね。

雄山頂上の右には、後立山連峰の山々が綺麗です。
右手前より奥へ、鹿島槍ヶ岳・五竜岳・唐松岳です。

雄山より一ノ越まで急降下。
雄山頂上からだと、五ノ越・四ノ越・三ノ越・二ノ越・一ノ越と五段階に名前が付けられています。
ガレ場で、とても歩きづらいところです。

一の越山荘で、ピンバッチをゲット。
nekoyanさんが、単独行で泊まった小屋ですね。
ここで、標高2,700m。
さて、Birdさん。これからどうしましょうか。
立山三山は、あとひとつ浄土山が残っています。
つらければ、ここから室堂平に戻れますが・・・。

今回は、Birdさんの意欲がすごかった。
一ノ越から登ること約40分。
浄土山に到着。これで、立山三山制覇です。
立山三山は、別山・立山(雄山・大汝山・富士ノ折立)・浄土山になります。
浄土山からの別山と立山主峰です。
左端には、剱岳が見えています。

浄土山から室堂山へは急降下。
しかし、ここまで急降下すると、下山時間も早いです。
約10分で下り切ってしまいました。

室堂山近くの展望台からの眺望です。
ここからは、立山カルデラを通して、五色ヶ原・薬師岳。
さらに、槍・穂高連峰へと北アルプスの連なりが良く見えます。
富山湾方面の雲海です。
まだ日が高いのに、夕焼けみたいになっています。
とても幻想的でした。

ここは、玉殿岩屋です。
立山開山の伝説があるところです。
新田次郎の小説、劔岳<点の記>に登場する玉殿は、
ここにあたるそうです。

ミクリガ池まで戻ってきました。
立山主峰と浄土山が綺麗に写りこんでいます。

雷鳥荘が見えてきました。
今回の縦走も、もうすぐ終わりです。
温泉につかり、疲れを取りましょう。
夕日が差しています。
あっ、写真を撮りにいかなくては・・・。
ちょっと、遅かった。
大日三山のアルベングリューエン、残念。

しかし、アーベントロートは、何とか・・・。
綺麗な夕日です。
さて、無事縦走できたので、乾杯と行きましょう。
Birdさん、Yano君、お疲れ様でした。
明日は、残念ながら、いよいよ帰宅となってしまいます。
今日の山行をつまみに、おおいに盛り上り就寝。